約 906,570 件
https://w.atwiki.jp/ohayousex/pages/248.html
ガキ共その一「変態だ!大変が幼稚園に!」 大変なレイパー「うおォン!幼児パライアdス!」 ガキ共その一「ここは俺が食い止める!」 ガキ共その二「その二君!」 ???「貴様がレイパーかァアアアアアアアアアアアア!」 ガキ共etc「!?」 大変なレイパー「そうとも!俺がレイパーだ!」 鬼畜「俺の名前は仮面ライダーキチク!正義の仮面はミステリアスだぜ!」 ガキ共「いいぞー!やったれキチク!」 鬼畜「黙れ糞餓鬼共がァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ガキ共「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 ガキ共は死んだ!!! 大変なレイパー「なんて野郎だ!可愛いガキ共を殺すとは!許せん!!!!!!」 鬼畜「黙れ犯罪者がァアアアアアアアアアアアア!!!!」 大変なレイパー「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 レイパーは死んだ!!! 園長先生「キサマァ!貴重なロリショタを葬るだけに留まらず、よくも貴重な同志を」 鬼畜「黙れ変態がァアアアアアアアアアアアア!!!!」 園長先生「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 園長先生は死んだ!!! 保育士「俺の職場をよくも奪いやがったなァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「黙れ守銭奴がァアアアアアアアアアアアア!!!!」 保育士「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 保育士は死んだ!!! 近所の奥さん「ちょっとうるさいわよ何事!?」 鬼畜「黙れ年増がァアアアアアアアアアアアア!!!!」 近所の奥さん「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 近所の奥さんは死んだ!!! ガキ共の親共「君!一体何をしているんだね!」 鬼畜「黙れ偽善者がァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ガキ共の親共「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 ガキ共の親共は死んだ!!! 警官共「動いたら撃つぞォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」 鬼畜「黙れ犬共がァアアアアアアアアアアアア!!!!」 警官共「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 警官共は死んだ!!! 自衛隊諸君「問答無用で撃つぞォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」 鬼畜「黙れ税金泥棒共がァアアアアアアアアアアアア!!!!」 自衛隊諸君「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 自衛隊諸君は死んだ!!! 米軍共「HELLO!」 鬼畜「ファッキンシィィィィイイイイイイイイイイイイイット!!!!」 米軍共「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!」 米軍共は死んだ!!! ゴキブリ「一体何事だァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「黙れ糞虫がァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「残像だァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「逃がすかァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「追いつけるかァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「なんて奴だァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「卵爆弾を喰らうが良いわァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「当たるかァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「よけたァアアアアアアアアアアアア!!!?」 鬼畜「最終奥義殺虫剤だァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「ATフィールド展開だァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「馬鹿なァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「中々できるな貴様はァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「今日から貴様はライバルだァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「いい酒が飲めそうだなァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「今から俺の家に来いよォオオオオオオオオオオオオ!!!!」 ゴキブリ「行くぜェエエエエエエエエエエエエ!!!!」 ヘリコプター「犯人に告ぐ!貴様らは完全に包囲されている!!!!」 鬼畜「なんだとォオオオオオオオオオオオオオオ!!!?」 ゴキブリ「邪魔するなァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「卵爆弾を喰らうが良いわァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ヘリコプター「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 ヘリコプターは死んだ!!! 戦闘機「住民の避難、完了したぜ!!!!」 鬼畜「ァアアアアアアアアアアアア!!!?」 ゴキブリ「一体何事だァアアアアアアアアアアアア!!!?」 戦闘機「核兵器投下用意なんだぜェエエエエエエエエエエエエ!!!!」 鬼畜「貴様正気かァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「一体どうすれば良いんだァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「俺に任せろォオオオオオオオオオオオオ!!!!」 鬼畜「何ィイイイイイイイイイイイイ!!!?」 ゴキブリ「俺の決死の卵爆弾で核兵器を空中爆発させるァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「馬鹿なァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「しかしそれは最後の卵嚢だァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「貴様が産むゴキブリがいなくなってしまうぞォオオオオオオオオオオオオ!!!!」 ゴキブリ「背に腹は変えられん」 鬼畜「!!!?」 ゴキブリ「それに・・・貴様という生涯の伴侶を得たしな/////」 鬼畜「ゴ、ゴキブリ・・・・////」 こうして二人は結婚したァアアアアアアアアアアアア!!!! 世界強国全てを敵に回した二人だったがァアアアアアアアアアアアア!!!! 二人の前にはどんな原子力爆弾を以てしてもォオオオオオオオオオオオオオオ!!!! 勝つことはできなかったのだァアアアアアアアアアアアア!!!! 理由は明白だァアアアアアアアアアアアア!!!! 愛とは、全ての力を凌駕するのである。 愛は最強なのだ。愛などいらぬ!とさえずった鳳凰は地に落ちたのである。 愛の力に勝る力などありはしない!!!! しかしその愛はァアアアアアアアアアアアア!!!! 予想を覆す形で終わろうとしていたァアアアアアアアアアアアア!!!! それはある意味愛しあう二人への試練だったァアアアアアアアアアアアア!!!! 全ての倫理を覆した愛に塗れた二人の生き様をォオオオオオオオオオオオオ!!!! とくとご覧になるが良いわァアアアアアアアアアアアア!!!! 鬼畜「おいゴキブリ!!!!」 ゴキブリ「ああ…………キチクか…………」 鬼畜「どうしたんだァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「生命力溢れる貴様らしくないぞォオオオオオオオオオオオオ!!??」 ゴキブリ「…………寿命だ…………」 鬼畜「………ッ!!!?」 ゴキブリ「我が種族は………」 ゴキブリ「長く生きても一年と数ヶ月………」 鬼畜「ハッタリだろう!!!!」 ゴキブリ「いいや………本当だ…………」 鬼畜「そんな馬鹿な…!!!!」 ゴキブリ「私は………三年生きた………」 ゴキブリ「クク………しかし………千年に一度生まれる究極のゴキブリの私も…ッ」 ゴキブリ「遺伝子の壁を乗り越えることはできなかった…………らしい………」 鬼畜「貴様ァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「勝手に死ぬなァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「俺に愛を教えてくれたのはァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「貴様だろうがァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「勝手に死んだら末代まで祟るぞォオオオオオオオオオオオオ!!!!」 ゴキブリ「………いや………」 ゴキブリ「貴様は………人だ………」 ゴキブリ「私のような糞虫と………」 ゴキブリ「最強種の人間とは………」 ゴキブリ「釣り合わん………のだ………」 鬼畜「馬鹿野郎ォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」 鬼畜「勝手な事を言いやがってェエエエエエエエエエエエエ!!!!」 鬼畜「テメェの代わりなんてなァ………」 鬼畜「コガネムシだろうが……百獣の王だろうが……」 鬼畜「何者にも務まらねェに決まってんだろ………」 ゴキブリ「………」 ゴキブリ「………面白い。」 鬼畜「何ィ?」 ゴキブリ「ならばァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「貴様のォオオオオオオオオオオオオ!!!!」 ゴキブリ「愛とやらを見せてもらうかァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「いいぜェエエエエエエエエエエエエ!!!!」 鬼畜「全力でたたき潰してやるから覚悟しろやァアアアアアアアアアアアア!!!!」 ゴキブリ「ウオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」 鬼畜「ウオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」 カ ッ ゴキブリ「………………」 鬼畜「………………」 ゴキブリ「馬鹿野郎…………なんで避けなかったんだァアアアアアアアアアアアア!!!!」 鬼畜「………フッ………」 鬼畜「次は………地獄の連中を敵に回そうじゃねぇか………」 鬼畜「二人……でな……」 ゴキブリ「………………」 ゴキブリ「面白い………」 鬼畜・ゴキブリ「地獄で遭おうぜァアアアアアアアアアアアア!!!!」 この瞬間、二人のラブ・エネルギーが爆発!!!! 世界は核の炎に包まれたァアアアアアアアアアアアア!!!! 愛の力は世界を滅ぼしたァアアアアアアアアアアアア!!!! しかし愛はそれだけで終わらないのだァアアアアアアアアアアアア!!!! 愛の力は無限大だァアアアアアアアアアアアア!!!! 我々の理解の範疇を超えたその力はァアアアアアアアアアアアア!!!! 我々の理解の範疇を超えた場所でもァアアアアアアアアアアアア!!!! 力は発揮されるということをァアアアアアアアアアアアア!!!! いつか来る貴様の命日までァアアアアアアアアアアアア!!!! 覚えておくのだなァアアアアアアアアアアアア!!!! おわりだァアアアアアアアアアアアア!!!! と見せかけてァアアアアアアアアアアアア!!!! 続くのだァアアアアアアアアアアアア!!!! 愛の道はァアアアアアアアアアアアア!!!! どこまでもォオオオオオオオオオオオオ!!!! そう……悠久の時まで……なァアアアアアアアアアアアア!!!! 字余りァアアアアアアアアアアアア!!!!!!
https://w.atwiki.jp/ohayousex/pages/469.html
「お、今年も大凶か~~!!!」 萩坂椎楽(はぎさか しいら)は運が悪い。 「……ところで聞きそびれてたけど、なんでそんなボロボロなんだ?」 「ん?ああ、新年早々で暴走族に絡まれてな」 ただひたすらに悪い。 「倒すのに手間取ったぜ」 「倒したのか!?」 そして天才である。 第一話・「今日から君も私の友達ね」 何をしても上手くいかないぐらい運が悪い代わりに、彼女は天賦の才能を持っていた。 文武両道である彼女は、喧嘩がちょっと得意な暴走族程度を倒すぐらいわけがない。 ただ今日もやはり運が悪かったらしく、相手がやたら多かったようである。 「椎楽ちゃん、この後仙人探しに山登りに行くとか言ってたが、その傷じゃやめたほうがいいぞ。病院へいこう」 「何を言う、これは男の勲章だ」 「お前は女じゃなかったのか」 「それに山登りってほどじゃないよ~。ちょっとしたハイキング程度だよ」 ここの神社には、裏に地味に大きな滝がある。その微妙な大きさから地元でも割りと知られていない穴場なのだ。 「この奥に私の知り合いというか、私が一方的に知っている知り一途がいてな」 「それだと尻に一途みたいな奴に聞こえるからやめとけ…っていうか仙人って実在したのか」 一方、萩坂椎楽と喋っている彼女は凡人、芳野雷子(よしの らいこ)。 凡人だが、信頼できる人物と 「…この先って滝があるだけだろう?」 「そうだ。その滝に奴がいる」 「修行でもしてるのか?」 冗談めかして言う雷子にうんと頷く椎楽。 そして数分後、雷子は戦慄した。 「あッせいィぃいいいいやッッッ!!!!!!!!!!!!!!」 滝の水を、拳で割る少女に。 「えっと…今のが“気”です。…あ、今日はここまでということで」 しかもその人物に見覚えがあることに。 こちらに気づくと、観衆達に軽く挨拶を済ませ、こちらへズカズカと歩いてくる彼女。 「雷子か」 「仙龍ちゃん、何してんの」 「修行をしていたら、人が集まってきてしまった。今日は特別な日なのだろうか」 今日は元日である。近くに神社があるので、修行の際の轟音が響いたのだろう。 「む、二人は知り合い?」 「ってか、幼馴染」 「うむ。……久しぶりだな」 「NANTO」 藤武仙龍(ふじたけ せんりゅう)。彼女は武人であった。 「山奥に棲む仙人と知り合いとは、中々やるな雷子よ」 「ってか、同学年だ。椎楽ちゃんとも、私とも」 「え?マジで?」 学校では帰宅部である。空手部にも柔道部にも所属していないのは、そういった形式ばったものに彼女が興味がないからだ。 「噂は聞いている。なんでも文武両道の天才だとか…不運の塊だとか」 「そうだよ~私天才。不運?なにそれ。そんじゃ、一つ手合わせ願おうか、仙龍さん!」 「それはできない」 「ふっ、そうこなくてはな…ってなんでだ~~~~~」 こいつ、今の滝割りパンチが見てなかったのか、と雷子は不思議に思った。 しかし、決して見てなかったわけではない。それでも、自分が敗北するとわかりきって尚、彼女はやりたかったのだ。 自分がどのようにして負けるのか!仙龍の強さの秘訣とは!そして“気”ってなんだ!!!!!!! 椎楽の頭の中はそれでイッパイだった。彼女はこの上ない、ポジティブシンキングであった。 「私の身体は人間と戦う為にできていない。これはみんなを守るための身体なんだ」 「そこをなんとか…私のことをぶっ殺す積もりでお願いします!」 「ダメだ。運が悪いと、手加減していても大怪我を負わせてしまう。それに見たところ、貴女は既に怪我を負っているじゃないか」 あ、バレた?と椎楽。 運が悪いとってことは、絶対大怪我負うじゃん!と雷子は思った。 「だからあたしは病院はいこうって言ったんだぜ。でもこいつ聞かないんだよ。仙龍からもなんとか言ってくれ」 「病院へ行ってくれ。私からもお願いだ」 「断る!」 なぁに、ちょっとナイフで脇腹刺されたり鉄パイプで後頭部殴られたぐらいだ!と言ってヘラヘラしている椎楽だった。 が、その適当さが災いしたのか、次の瞬間フラッとぶっ倒れてしまう。 「アホだ!こいつ!!!」 パニックに陥る雷子と、即座に冷静に救急車を呼ぶ仙龍の姿は対照的だった、と観衆A。 病院では、また君か…と呆れられる椎楽の姿があった。 そう、彼女は天才だ。自分がもし倒れても救急車を呼ぶ人間が近くにいるし、大丈夫!というクズめいた計算すら、無意識下に行ってしまうほどに。 彼女は善人ではなく、悪人でもない。天才であり、天然の阿呆でもある彼女は、其れ故に周囲を振り回す。 其れ故に。彼女に友達は今までいなかったのだ。 が、それは去年の夏までの話――――。 「立入禁止の文字が見えねーのかよ!」 「大丈夫、私、馬鹿だけど馬鹿じゃないから、駄目なラインと駄目じゃないラインはなんとなくわかるんだよね」 「意味わかんねーこと言ってないでそっち行くのはやめろ!そっちより先は運が悪いと死んじまうぞ!」 「え?じゃあやめる」 「あっさり塩味!!!!」 雷子と椎楽が出会い。 「お前、危なっかしくてほっとけないし」 「ほほう」 「最初は学年一位っていうから、どんなガリ勉みたいなのが飛び出してくるのかと思ったら、お前みたいな変人だったんでびっくりしたぜ。 あたしゃその時点でお前という人間を気に入ったんだ。単に面白いやつって意味でな。でも段々変わっていったよ。ほっとけない奴に」 雷子と椎楽が打ち解けていくまで。 「それであたしが最低なやつなのもわかった。お前が天才だからさ、あたしはそんな上位の存在のお前を守った気になって、同じ立場になった気でいたんだ。 ごめんな、そういう積もりはなかったんだけど。でも、そんな自分の醜い本心に気づいてからも、お前がほっとけないのはやっぱり変わらなかったんだよ。 だって、お前、天才の割りに馬鹿だし」 「はっはっは!面と向かって言われると照れるなぁ…」 「ほら馬鹿だ!」 そして現在――――。 「この馬鹿野郎!!!あたしを計算内に入れやがったな!!!!」 「いや、スマンスマン。ここまで大怪我とは思わなかったんだ」 「大怪我だった時の保険に、あたしを含みやがったなってことだよ!!!」 「そうかそうか、はっはっは!」 「な~にがそうかそうかだ!今度同じことをやってみろ、絶交だぞおめー!!!」 「え!?じゃあやめる!!」 どこかで見たような応酬をする二人。 「仲が良いんだな」 仙龍はまぶしそうに呟いた。 雷子と仙龍は幼馴染だが、仲良しとは言い難い。 仙龍がしょっちゅう修行だなんだと言って、雷子を置いてけぼりにしたため、雷子が拗ねたのだ。 そして、生憎雷子以外に友人などいなかった仙龍は…見事に一人ぼっちと化したのだった。 そう、彼女は、コミュ症だったのである。 「あ、仙龍くん、今日から君も私の友達ね!」 「だ、そうだよ、仙龍ちゃん」 「……そ、そうなのか?」 「実はそれが本当の目的だ!」 「ったくよ、それぐらい言ってくれたって良いのによぉ……」 そしたら、私から仙龍に伝えるのに…と呟く雷子。 しかし、雷子は知らない。実は椎楽が、雷子と仙龍のそんな関係を調査済みだということを。 そして、だからこそ二人を会わせたかった為に、神社へ…来たことを。 「今度からは三人で修行しようぜ、仙龍くん!」 「!!……」 「…あたしはごめんなんだが、…仙龍ちゃん、学校でぐらいは…一緒にご飯食べようぜっ」 「…ああ、そうだな。なんだか…すまんな」 「なんで仙龍ちゃんが謝んの?ぼっち飯ってそんなに辛いか?」 「…ああ、辛かった」 「え、あ……」 「くっ…」 本当にぼっち飯だったのか…と適当な冗句の積もりで地雷を踏んだ雷子は、割りと後悔していた。が。 「はっはっは!」 椎楽はいつも、よくわからないところで笑う。それは大体空気の読めない笑いだが、時には清涼剤にもなるのだ。 「安心したまえ、今度からは三人で食おう!」 「…ハッ!し、し、椎楽ちゃんもこう言ってるし、そうしよう。あ、そうだ!今度、3分の1のワサビロシアンルーレットおにぎり作ってくるね!面白いから」 「あれはもうやめようぜっ!!!!」 「ふっ…」 「病院では静かに!!!!!!!!!!」 「「「す、すいません」」」 お前が一番うるせーよと思う雷子であったが、正論だったので、ここはひとまず黙ることにしたのだった。 萩坂椎楽。 芳野雷子。 藤武仙龍。 かくして三人の草冠が出会い、友人となった。
https://w.atwiki.jp/marisa-kirisame/pages/17.html
スペルカード - Spell Card恋符「マスタースパーク」 魔砲「ファイナルスパーク」 星符「ドラゴンメテオ」 魔符「スターダストレヴァリエ」 星符「エスケープベロシティ」 彗星「ブレイジングスター」 星符「メテオニックシャワー」 光符「ルミネスストライク」 儀符「オーレリーズサン」 邪恋「実りやすいマスタースパーク」 スペルカード - Spell Card 恋符「マスタースパーク」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 磨耗射撃 200*21(3595) 99% 0% 9F 28F 61F 137F - 6000F 備考 コスト3 最大21HIT 9F~27Fまで完全無敵 28F~89Fまで打撃+射撃無敵 地上コンボの〆や相手の硬直の長い行動を見てからぶっぱ 特定の攻撃をガードしてからの反撃に撃ち込んだり、 無敵時間が長いので幽々子の約束手形発動回避等にも使う事ができる。 割り込みには向かないが遠距離からの差込手段としては優秀で使いやすい ちなみにグレイズされると余裕で反撃を貰うので注意 6CやCなどの地上ガード確認からどこでも連続ガードになり霊力を1.1、体力を800程度削るので割りにも使える。 魔砲「ファイナルスパーク」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 磨耗射撃 270*29(6181) 99% 0% 17F 42F 85F 205F - 6000F 備考 コスト5 最大29HIT 17F~35Fまで完全無敵 36F~157Fまで打撃+射撃無敵 発射角が変更され、斜め上を撃つ技になった。空中にも当たるようになったが、逆に遠方の地上に当たらなくなった。 マスパに比べてやや発生が遅い。空中で溜め射撃など隙丸出しの相手にぶっぱなすと快感。 当てやすい方なのでデッキに組み込む価値はある。霊力を1.2程度、体力を約1500程度削る。 磨耗射撃で空中の敵にグレイズさせればほぼ割れる。霊力少なめの相手が射撃した瞬間にぶっぱなすと大抵割ることができる。 端でもCのガード確認から連ガで繋げて割れれば3000overは確定。 星符「ドラゴンメテオ」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 射撃 240*29(5550) 99% 0% 17F 39F 85F 240F - 6000F 備考 コスト5 空中可 最大29HIT 18Fのみ完全無敵 発生前や撃ってる最中は何気に無敵じゃないので注意。上空への移動は無敵。 ほぼすべての行動からから簡単に繋がるので相手は迂闊な行動が取れなくなる。 紫の電車に対して使うと面白いがリスク高め 霊力を1.1、体力を1100程度削る。ただの射撃なので割のさいは必ず連ガから繋ぐこと。Cガード確認でおk 魔符「スターダストレヴァリエ」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 打撃 200*20(2379) 97% 0% 7F 15F - - Smash Attack 600F 備考 コスト2 空中可 最大20HIT 動作終了:91F+画面端までの距離(+高度)1F~6Fまで射撃無敵 7F~10Fまで食らい判定なし 11F~14Fまでグレイズ15F~突進終了まで射撃無敵 突進中接触判定なし 入力完了から射撃無敵(一瞬グレイズになるが)が付く為、固められた時の射撃に対して割り込み手段として使うことができる グレイズのできない特別射撃(ブレイジングスター、迷津慈航斬など)の回避も可能。 空中発動可能なのでコンボの〆にも使いやすい。汎用性の高さからデッキに複数組み込む人も多い。 星符「エスケープベロシティ」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 打撃 500(3234) 94% 5% 10F 13F 42F 111F Rift Attack 90F 備考 コスト3 最大11HIT 1F~22Fまで完全無敵 23F~54Fまでグレイズ23F~63Fまで上半身食らい判定なし 入力直後から完全無敵。 対空能力は高いが、当たり方が悪いと途中で落とす。 セットすると相手が警戒してベロシティを誘おうとするので、スペカボタン連打やぶっぱは厳禁。 しっかりと行動を読んでから打ち込もう 彗星「ブレイジングスター」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 特別射撃 6000 75% 100% 5F 27F - 150F - 6000F 備考 コスト5 空中可 1F~55Fまで完全無敵 範囲、威力共に優秀だがしゃがんでいる相手には当たらないという欠点を持つ。 攻撃判定は大体発動した地点から上に1画面分なので、高高度に逃げられても回避される。 空中戦主体のキャラはセットしているだけで行動が制限でき、 台風時はガード不能なので更にプレッシャーを与えることができる。 とは言ってもぶっぱるだけじゃ空中ではガード・地上ではしゃがまれ回避されるので、 コンボに組み込んだり、確実に当たるというタイミング・隙を狙う必要がある。 暗転返しにも向く。特別射撃のため打撃無敵のスペルなどにも当たる。 しかし逆に射撃無敵系統のスペルで避けられるので注意。 星符「メテオニックシャワー」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 射撃 200(1890) 95% 5% 17F 27F - 103F - 60F 備考 コスト1 空中可 17F~18Fまで完全無敵 メテオニックデブリの強化版。普通に撃っただけでは暗転見てからグレイズで避けられてしまう。 しかし近距離でガードさせると霊力ダメージが3.2&650程度の体力削りと、コスト1の癖に異常なほど削り取る。 少し固めて霊力を減らした後に撃ちこめば簡単に割る事が可能。割ることを考えると大体1000はもっていける。 6Cで霊力削りを調節し、シャワー最終段で割れるようにすると近Aからのコンボが可能だが難易度は高め。 光符「ルミネスストライク」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 射撃 500(2561) 95% 10% 17F 18F - 76F - 60F 備考 コスト2 最大6HIT 17Fのみ完全無敵 ラジアルストライクの強化版。 発生が早く発射後大きく後退するので隙が小さく使いやすい。 霊力ダメージは1.5で固め中に無理矢理割りたい時に撃つと便利。 発生もそこそこ早く弾速、判定も大きいのでグレイズされる心配は少ない。 DCや昇竜のフォローに大活躍。体力削りも800程度ある。 ある程度までなら6Cから連ガに。追撃が入ることもあるので当たったらとりあえず6Cを撃ってみよう 儀符「オーレリーズサン」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 - - - - 13F 22F 600F 90F - - 射撃 200 95% 5% 1 16F - 39F - 20F 150 99% 5% 2 44F 50F 89F Rift Attack 45F 備考 コスト2 装着中は射撃がビットから発射されるB射撃:7発発射 C可13F HJC可25F C射撃:4発発射 最大10HIT C可42F HJC可42F Bでビットが高速回転しながら、小さい弾をマシンガンのように撃ち、Cでビットがゆっくり回転しながらレーザーを撃つ バルカンのB連打は結構イヤがられるが、すぐ霊力尽きるので過信は出来ない。 本命の4連レーザーのC射は素で撃っても当たるはずがない。 Aの打撃・コマンド技は健在なので、オーレリーズで強化された射撃をチラ付かせつつ、打撃で狩るのが良い。 花雲に使うと機動力が下がる(C射の挙動が重過ぎる)、手数が減る(小回りが効かない)で逆に動き難い。 台風時に使うとガン逃げされる。逃げるのが苦手な人は威嚇するのに使ってもいいかもしれないが、 大抵オーレリーズ装着モーションの隙にダメージを貰ってしまう。その分を取り返せれば良い方。 邪恋「実りやすいマスタースパーク」 判定 ダメージ Rate Limit 暗転 発生 持続 終了 特殊補正 受身不能 磨耗射撃 100 99% 0% 31F 56F 167F 311F - 60F 600(6787) 97% 0% - 132F Smash Attack 6000F 備考 コスト5 最大35HIT 110F~222Fまで完全無敵 威力は他コスの約1.3倍(6700弱)というトンデモ威力になっているが、発生が遅いので普通のマスパよりも実りにくい。 しかも無敵がレーザー拡大までないのでぶっぱではほぼ当たらず、簡単に潰される。 一応レイラインCH、DCCHから繋げることができる。 馬鹿でかいレーザーは見る物を魅了する、愛とロマン溢れるスペカとなっております。
https://w.atwiki.jp/marisa-kirisame/pages/5.html
更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
https://w.atwiki.jp/marisa-kirisame/pages/93.html
ミアズマはガチ -- (昇竜使われ) 2010-11-03 12 05 44 難しいコンボできないのでバスキー。調整版獄屠拳 -- (にゃみ) 2010-11-12 10 22 25 バスキーはグレイズ消えたのでミアズマに乗り換えました。 -- (ムーパー) 2010-11-14 13 45 20
https://w.atwiki.jp/marisa-kirisame/pages/95.html
現在幽々子妖夢チルノ萃香chとは交流戦をしました。 -- (ナツ) 2010-11-23 20 44 15
https://w.atwiki.jp/marisa-kirisame/pages/92.html
ラジアルの速射はガチ -- (あーく) 2010-11-03 12 02 02 漢は黙ってレイライン -- (名無しさん) 2010-11-03 19 31 54 ライン以外でグレイズ狩れない -- (にゃみ) 2010-11-12 10 23 29 214系はみんないい子です。 -- (薊) 2010-11-13 15 52 43 レイラインはコンボや狩りに使えて便利 -- (MIO) 2010-11-28 15 41 35 アップスはぶっぱするもの。 対空やコンボにもOK -- (ちゃ~はん) 2010-12-04 01 45 38 レイラインは狩れるんだけど ラジアルが隙がなく好き -- (Aki) 2011-03-10 04 04 00 レイラインはブッパカウンターの火力が快感。雹でレベル4生当てなら追撃で4500ウマー。 -- (RadioHead) 2011-09-18 13 25 00 コンボ苦手だからAAAAアップスが頼り -- (名無しさん) 2014-01-14 10 15 27
https://w.atwiki.jp/marisa-kirisame/pages/6.html
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
https://w.atwiki.jp/marisa-kirisame/pages/3.html
更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/2118.html
魔理沙/21スレ/895 タグ一覧 ○○は被害者 ○○ゲス シリーズpart1 不倫 夫婦 寝取られ 托卵女VS魔理沙シリーズ 標準的なヤンデレ 永琳 結婚 魔理沙 「なあ、○○。私達付き合ってんだよな。」 「そうだけれど。」 「結構時間も経ったよな。」 「まあね。」 「じゃあさ、そろそろ…。」 「そろそろ、何だよ。」 「こ、婚約とか、結婚とか…。どうなんだよ。」 「え、そうだな…。魔理沙は親父さんから勘当されてるんだろ。 それのかたがついてからだな。」 彼女の意を決した問いかけに、曖昧に答える○○。今の曖昧な 関係を、ズルズルと維持したいと思ったが故の彼の返事は先延ばし であったが、彼女はそうとは捉えない。普段とは異なりしおらしく -分かったと-返事をした彼女を、彼は気づかずに送り出す。 そうして劇は幕を上げる。 彼のその場凌ぎの返事を、本気と捉えた魔理沙は一路実家に 飛んでいく。彼の家を昼間に出発し、一度自宅に帰った後に家を出た ため、夕方遅くなってから実家に到着した。そして彼女は父親に面会した のであるが、彼女が実家を飛び出してから実に幾年かぶりである。 父親の方もあんな事があった以上、急に彼女が戻って来るとは思っても おらず、内心何故娘が戻って来たのか分かりかねていた。 魔理沙は父親に話しかける。 「親父、私○○と結婚したいんだ。認めてくれ。」 父親も突然の事で驚くが、同時にこれは好機だと考える。自分から啖呵を切って 出て行った一人娘が戻ってくることなど、最早この機会以外には無いであろう。 父親は魔理沙をなんとしてでも家に戻す為に、結婚をだしにして条件を出した。 「結婚を認めてもいいが条件がある。」 「何だよ。もったいぶって。」 「結婚して家庭を持つのなら、今みたいに遊んでいる訳にはいかん。妖怪供とつるんで 異変に首を突っ込むのを辞めるんだな。」 「それ位、いいぜ。」 清水の舞台から飛び降りる気分で娘に出した条件であったが、魔理沙はあっさりとその 条件を受け入れる。娘の性格ならば、てっきり今までの生き方を捨てることを嫌がって、 勝手に結婚するとでも言いだしかねないと、冷や汗を掻いていた父親であったが、 最大の懸念が解決したためつい口が軽くなる。 「しかしどうしてそんな奴なんだ。番頭でも婿に取れば、今すぐ家を継がせても 良いんだぞ。」 その言葉が出た瞬間に、部屋の空気は張り詰めて父親は娘の地雷を踏みつけた事を 思い知らされる。露骨な嫌悪を表した魔理沙は、吐き捨てるように言葉を投げつけた。 「だから親父は、母さんに言われるんだ。人の気持ちを踏みにじるあんた なんか、一時も愛していなかったって。」 父親がその言葉を聞いた瞬間に、過去の記憶が蘇る。自分が曾て商売に成功し、 霧雨商店を大きく成長させたことで、取引のあった呉服店の娘と家庭を築くこと となったのであるが、実の所その結婚は打算の賜物であった。即ち、一方は娘を 嫁がせることで、苦しくなっていた店を持ち直させ、もう一方は女を手に入れる。 起死回生を狙った呉服屋の人間と父親の両親が、状況を密かに作り上げた結果、 父親はその事に気づかないままに結婚し魔理沙が誕生するのだが、妻にしてみれば 好いていない人間と一緒に日常生活を送り、時にはそれ以上のことをするのである から、いつしか気苦労は病を呼び、病は若い彼女に死を呼び寄せた。 そうして自分の人生を犠牲にした妻は自分の不幸を呪い、死に際に彼女は最後の言葉を 心に刻み込もうとする夫を初めて裏切った。 -あんたに無理矢理結婚させられて、大嫌いなあんたと家庭を持って、私は片時も 幸せでなかった。人の気持ちを踏みにじるあんたなんて、私は一時も愛して いなかった-と 母が死んで悲嘆に暮れる父親を魔理沙が目にした時、最初に感じたのは驚きであった。 彼女にしてみれば、母が父を愛していないことはうすうす感じていたし、母の 病が気から来ていたことは、より明々白々であった為である。 そして彼女は次に怒りを感じた。父に味方する事は、自分の気持ちを押し殺して 死んだ母を、もう一度殺すように感じた為である。-母が抱いた恨みを自分が晴らさない といけない-そう感じた魔理沙は、母の死から暫くして 父親が嫌っていた魔術に傾倒し、父親と大きく衝突した後に実家を飛び出した。 自分が父と争うことで、母の無念を晴らそうとするように。 母親の面影を残す娘に、昔の自分を責められたことは、父親に後悔と 衝撃を呼び起こした。亡くなった妻が、あの今まで見たことが無かった様な目で、 自分を非難、侮蔑、糾弾する様が脳裏にフラッシュバックして、あたかも 黄泉の国から妻が這い出し、自分を地獄に引き釣り込もうとしているかのように 感じた。あまりにも恐ろしく、忘れることが出来ない出来事。魔理沙の言葉は 父親の心の殻を壊し、今まで忘れようとしていたことを呼び覚ましていた。 そしてすっかりしおらしくなった父親は、魔理沙に悪かったと謝ると、悪く なった空気を打ち消すように番頭とばあやを呼び、殊更明るい調子で番頭には 香霖堂経由で里に魔理沙が家を継ぐ事について電報を打たせ、ばあやには客室に 布団を敷かせたのであった。 真夜中が過ぎ、魔理沙が客室で布団を被っていると、部屋の外で小さな足音がして 二人の人間が部屋に入って来た。寝る前に小間使いが持ってきた、ほうじ茶に入って いた僅かな雑味を思い起こしながらじっとしていると、人影は布団を剥ぎとり狸寝入り をしている彼女に手を掛けた。 そして魔理沙が布団の中に忍ばせてあった八卦炉によって、番頭の左腕は豪快に 吹っ飛ばされる。 「元魔女に眠り薬を盛るなんて、百年早いんじゃないかい。」 そう言いながら彼女を襲おうとした番頭を、取り押さえようとするのだが、恐れを 抱いた番頭は客室を飛び出して、廊下の障子を蹴破り中庭より外に逃げていく。 片腕ダイエットに成功した番頭の、素早い逃げっぷりを見逃した魔理沙は、もう 一人の犯人に八卦炉を向けて牽制する。両手を挙げて降参の意を示した小間 使いを、取り敢えず足を軽く撃っておいて逃げられなくした彼女は、騒ぎを聞き つけた家の者が駆けつけるまで、じっくりと取り調べをするのであった。まさに 鼠をいたぶる猫である。 尋問が粗方終わった後に、騒ぎを聞きつけて来た使用人や父親に、逃げた番頭の 処分や改竄されているであろう電報の訂正、小間使いが持っていた永遠亭特製の 眠り薬といった後始末の処理を任せると、魔理沙はもう一度寝入った。流石に 今度は紅魔館テイストとなった客間ではなく、ばあやの部屋に布団を持っていった のであるが。 そして日が高くなった頃に魔理沙が起きると、待ち構えていた使用人が魔理沙の 服を整え、正装した父親と馬車に乗って出かけるのであった。勿論目的地は○○の家。 車中では電報が改竄されていて、番頭と魔理沙が結婚するとなっていた事や、 家から馬に乗って逃げた番頭が、里の外れで血の臭いに引き寄せられた常闇の妖怪 に半分食われている所を、新聞を配っていた烏天狗が見つけた事を、魔理沙は父親 から聞いていた。父親は魔理沙に睡眠薬の出所を尋ねてきたので、真性品ではない かと伝えておいた。舐めると僅かに口に残る砂糖とは異なる不自然な甘みは、永遠亭で 誤飲防止の為に付けられる独特の添加物である。 ○○の家に着くと、普段ならば魔理沙自身で御免と扉を開けるのであるが、今日は わざわざ丁稚に伺いを立てさせて、父親の後でしおらしく家に入った。普段の如何にも な魔女の格好とは異なり、呉服屋の取り扱う中で一番の物を着た魔理沙を見た○○は、 父親が乗り込んできたことと相まって圧倒され、すっかり胡桃割り人形と化していた。 言葉を投げかけられると何であろうと頷いてばかりであるのだが、今まで先送りに されていた話を付けるには好都合であるので、とんとん拍子で話は進められる。 そして結納と結婚式の日取りまで話が及んだ所で、烏天狗が先程撒いた文々新聞号外 を握りしめてた女が一人飛び込んできた。 一時間も経たない内に夜叉が到着したのだから、きっとどこぞの新聞を撒いた 烏天狗は、○○に魔理沙以外の恋人が居ると知っていて、里で一番の霧雨商店に属する 番頭が妖怪に食われた醜聞を切っ掛けに、女の元に魔理沙婚約の号外を直接配達 して煽った挙げ句、今も上空で修羅場が起こる事を、今か今かと待ちわびているので あろう。文の思惑に載ることは癪であるが、今はこの女の相手をしなければならない。 彼女は○○に食ってかかり、○○はこれに応答する。 「ねえ、○○、あの女はなんなのよ!」 「え、まあ…。」 「まあ、何よ!」 「その…。」 はっきりと煮え切らない返事をする○○に、魔理沙は態と丁寧に告げる。 「私、○○さんの婚約者でございます、霧雨家の娘、魔理沙と申します。」 -以後お見知りおきを-と余裕綽々と女に挨拶をすると、一層女は興奮して 魔理沙に食いかかってくる。 「この間女!泥棒猫!私の彼を取るんじゃないわよ!○○も何か言ってやりなさいよ。」 「うん、その…。」 答えに窮する○○に助け船を出すかのように、魔理沙が突っ込んでくる。 「彼ということは、○○さんとは婚約されてないんですよね。」 「はあ?何言ってんだよこの野郎!」 「私は○○さんの婚約者です。唯の恋人やら彼女やらの浮ついたモノとは違って、 私が彼の妻になります。貴方とは格が違いますので。」 -あと、これでも女ですので、野郎はお門違いですわね-とも付け足して女を煽って おくと、我慢の限界に達した女が彼の目の前にあった湯飲みを投げつけてくる。 幸い湯飲みに入っていた茶は温くなっており、魔理沙も手で目を庇ったため大事には 至らなかったのであるが、それでも重い湯飲みが彼女の額に当たり、流れた朱が零れた 茶と共に彼女の着物を汚していく。挑発した甲斐があったと、魔理沙は窓の外でカメラを 構える文が写真を撮りやすいように、髪をたくし上げて流れる血を一同に見せつける。 「あら、自分が正論では勝てないことを分かっているから、暴力に訴えるなんて、 野蛮な人ですこと。こんな危ない人が彼女を気取るなんて、よっぽど猫を被るのが お上手なんですね。うふふ…。」 普段の自分の行いを棚どころか倉に上げ、いつもならば口にもしないような丁寧な言葉 で女を焚き付けておくと、遂に女は実力行使とばかりに、奇声を上げて魔理沙に掴み 掛かってくる。 女が魔理沙の着物をひっ掴み、無抵抗を貫く彼女の首を絞めてこようとした所で、 連れてきた使用人や、やっと動けるようになった○○が、二人の間に入り引き剥がす。 するとここまで争いには与しなかった、魔理沙の父親がここで初めて割って入った。 「どうやら其方のお嬢様と我が家の娘の間には、少々誤解があるようです。二人だけでは 話も拗れましょうから、後日間に人を挟んで落ち着いて話をするとしましょう。この場は 一先ず之で散会ということで。」 馬車に乗り込む魔理沙の方を憎々しげに、丁稚に抱きかかえられるようにしながら 睨んでいた女であったが、急に勝ち誇ったかのように叫んだ。 「私のお腹には○○の子供が居るんだよ!さっさと引っ込めよちんちくりんが!」 -マジかよ-と○○が呟いたことを読唇で確認した魔理沙は、今までの○○の言動も 相まって少なくとも、「そういう」関係であると当たりをつけた。しかし今の今まで 隠していたことが「らしくない」あの女の性格ならば、真っ先に言って来そうな決め球で あるが、帰り際まで言ってこなかった。ならばそこに何か在るはず。 そう考えた魔理沙は馬車の中から紙に書き付け、飛行機にして窓より飛ばしておく。 風が突然吹き付けて、紙飛行機が舞い上がることを確認した魔理沙は、再び思考に 没頭していった。 一週間後に第三者も交えて、再び会談することとした魔理沙であったが、それまで 無策でいるのは彼女の性に合わない。家に着くなり再び筆を執って手紙を書き、 ○○の家まで使用人に送り届けさせた。○○に働き掛けて-お腹の子にとって興奮し たのが堪えたろう-とでも言わせて女を病院に行かせるようにすれば、この幻想郷では 女は永遠亭に行かざるを得ない。そこで永琳に診察を受けさせれば、第一段階はクリア である。異変の時に弾幕はパワーだと言って押し通る姿とは異なり、魔理沙はじっと 策を練り、詰将棋を完成させていく。未来の女主人としては、花丸の合格といえるその 様子は即ち静である。彼女は一週間後に向けてじっと時を待っていた。 それから数日が経ち、魔理沙が箒に乗って永遠亭に向かうと、偶々そこにいた優曇華 より裏手に引っ張り込まれ、そこから永琳の診察室にこっそりと案内された。部屋に入った 魔理沙は、表の顔である輝夜が居らず、裏の顔である永琳と二人っきりにされたことに 不安が鎌首をもたげるが、それは永琳によって一蹴される。 「あの女の人だけれど、「妊娠は」していたわ。」 「それで?」 患者のプライバシーなど、月に置いてきたとばかりの永琳の姿勢に、魔理沙も突っ込んで 話を聞いていく。 「DNA検査では彼と一致せず。良かったわね。殺さずに済んで。」 「まさか。そんなに私は暴力的じゃないぜ。」 「あら、それじゃあ、そういうことにしておきましょうか。で、どうするの?」 言外に、対価さえ払えばどうにでも出来ると伝えながら、永琳は魔理沙に問いかける。 幻想郷唯一の医者に掛かれば、「不幸な事故」すらもそれとは分からずに起こすこと すら可能であろう。しかし魔理沙はその選択には興味が無いように告げる。 「女にはまだ言ってないんだろ?」 「明日来るわ。その時に言えば良いの?」 「いや、顔合わせの時の方が良い。だから資料だけ作っておいて。」 「そう、中々えげつないのね。」 そして永琳に、文に後から新しい検体を持ってこさせることを伝え、永遠亭を後にする。 文は既に女の身辺を調査しているので、追加のサンプルは容易に用意が出来そうである。 準備万端で迎えた会合の日に、魔理沙は前と同じぐらいの値段がする着物を着ていた。 今回は飾りや小物も揃えていたので、前回よりも恐ろしく豪華になっていたし、それらは 魔理沙の元々の美貌を更に引き立てていた。 そして会合の場所として指定した稗田家に、一同が揃うと、立会人である阿求は今回の 会合の開催を宣言した。歴史を作る上白沢や裁判官である映姫よりかは、人間の阿求の方が ○○にとっては「まだまし」なのかも知れないが、それはどの道、火あぶりになるか市中 引回しになるかの違いに過ぎない-どちらも死刑宣告である。二股なんてことをしただけ にしてはやや過大な罰を受けることになった○○であるが、今回は相手が悪かったと思って 諦めて貰う他ない。唯の里人や町娘であるならば、どちらかから殴られるだけで済むかも 知れなかったが、生憎人里一番の大商店の跡取りを相手にしては分が悪い。ただ一人で 味方が居ない状態に陥っていた○○は、ひたすら小さくなっていた。 始めに阿求から書類が一同に手渡されるが、そこにはいきなり永琳の診断結果が示されて いた。DNA鑑定など知るはずも無い女とその両親に、阿求が一通り説明すると、女側は混乱 のるつぼに落とされる。自分の娘からは子供が居ると聞いており、結婚はたとえ無理で あっても、霧雨商店の次期当主の妾ならばどうにか立つ瀬があると考えていた両親は、 思わぬ伏兵に計画を潰された。そしてひとしきり騒いだ後、阿求は更に爆弾を追加する。 魔理沙が裏から依頼していた、文の調査結果が一同に見せられると、最早女は偽造だなんだ と叫び出しており、室内は阿鼻叫喚となっていた。絶対にバレないと思っていたことが 暴かれて、女は既に目を白黒していたが、ここで阿求が一芝居を打つ。 「皆さん、当事者がいますとかえって話がややこしくなるようですから、ここは一度 ご両親だけで話されては如何でしょうか?」 そして話はあっさりと片が付く。先日駄目にさせた着物の代金を、手切れ金代わりに 相殺し、○○は無事(?)霧雨家に婿入りすることとなった。あの時に阿求は気を効かせて 魔理沙と○○を同じ部屋に留めておいたので、そこで孤立無援となっていた○○に最後のだめ 押しをしていたのであろう。そして霧雨婦人となった魔理沙は稗田家を訪れて、阿求に挨拶 をする。 「いやぁ、助かったぜ、本当。」 「そう言っている割には、計画通りの落とし所でしたのでは?」 「逃げ道が無いように塞いでおいたからな。」 「いや、懐に過充填の八卦炉を入れておくのは、反則でしょう。見た時には驚きましたよ。 道理で慧音さんを同席させなかったんだと分かりました。まあ普段の貴方ならば、万が一 殴られたら倍にしてやり返しそうですが。」 「殴り付けても解決しないだろ?」 「異変を殴って解決する人の台詞では無いですね。」 「で、どうしようも無くなっていたら、解決してしまうように撃つ積りだったと。」 「さあな。」 暫くして魔理沙は、邪魔したぜと言って帰っていった。箒に乗らずに馬車を呼んで。 此にて舞台の幕は下りる。 魔理沙/21スレ/901-907へ続く 感想 名前 コメント